大企業に勤めているけれど、もう辞めたい
辞める前にどんなことに注意しておけばいいの?
大企業は将来的に安定しているから辞めるべきではないといわれますが、企業によっては、人には言えない悩みを抱えている人もいます。
大企業に勤めるのは無理、これ以上我慢すれば病気になるというところまで思い詰めているのであれば、大企業を辞めるという道を選ぶのも間違いではないでしょう。
しかし大企業を辞める際には、ちょっとしたコツがあります。
大企業を辞める場合に注意して欲しいことをまとめていきます。
Contents
大企業ほど「メンタル不調」になる!?
「メンタル不調」という言葉をご存知でしょうか。
病気や怪我などの身体的な要因ではなく、精神的な要因で不調を訴える症状のことです。
メンタル不調によって1ヶ月以上会社を休んだり、退職してしまう社員もいるといわれています。
その原因としては、「コミュニケーション不足」「業務量の増加・負荷」などがあげられます。
更に原因を突き詰めていくと、本人の性格によるメンタル不調の発症が最も多いのです。
元々、人とのコミュニケーションが苦手、1人で抱え込んでしまう、悩みや愚痴を話せないなど我慢してしまうタイプの人がメンタル不調になりやすいと感じています。
更に、中小企業と大企業を比較したところ、従業員が5000人以上の大企業では不調を抱える従業員が30人以上いる企業が60%以上あり、大企業ほどメンタル不調に陥りやすいとされています。
大きな企業ほど、上司・部下のコミュニケーションは取りにくく、新しい事業に取り組むことから、仕事量も増えていくことが考えられます。
末端の末端で働く人などは、その目的や理由も分からないまま、ただ与えられた膨大な量の仕事をこなすことになるのです。
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大企業のメリットとは?
大企業で働くことのメリットには、どんなものがあるのでしょうか。
福利厚生が整っている
大企業は福利厚生が整っていると感じる人が多いです。
年金・保険制度の充実だけでなく、社宅の完備または家賃の補助が手厚かったり、中にはスキルアップのための資格支援を受けられる企業もあります。
社会的信用が高い
大企業は世界的にも名が知れているので、将来的にも安心というイメージを持たれます。
それは社会的・個人的にも信用を得やすい傾向にあります。
ローンを組んだりクレジットカードを作成する際にも、審査がスムーズに通るのは楽ですし、大きな融資を受ける際にも、社会的信用が高い方が有利です。
ブランド力
有名な大企業に勤めていると、周りの友人や恋人への自慢になります。
社交的な場面で、会社の話は必ずと言っていいほど、話題にあがります。
「どこに勤めているの?」と聞かれた時に、大手の有名企業だと鼻が高いです。
また、出会いの場でも知名度のある会社に勤めている方がモテる傾向にあります。
将来性や安定性
大企業であれば中小企業に比べて、そう簡単には潰れないという安心感はあります。
上場企業であれば、将来性もあるので、将来を見据えた計画も立てやすいですね。
安定して仕事ができるので、その会社に腰を据えてじっくりと取り込むことができます。
定年時の退職金制度などもしっかり設けられているのも、安心できる点のひとつですね。
大企業のデメリットとは?
メリットがあればデメリットがあるのも事実です。
大企業のデメリットも知っておきましょう。
出世のための競争が激しい
大企業となれば社員の数も星の数ほどいます。
そうなると、出世を目指すにもライバルが多いということです。
時には仲間だった人間を蹴落としたり、利用してまで出世を目指す人もいます。
その争いに入れないと、一生出世の道が閉ざされることになるからです。
人間関係
上記したような出世争いや、社員の数が多いことから、人間関係に悩む人も多いです。
昨日まで仲間だと思っていたのに、今日は敵にまわっているなんて、人間不信になります。
また、人の数が多いということは、自分と合わない人と出会う確率も大きいのです。
その結果、会社に居づらくなったり、鬱状態になってしまう人も後を絶ちません。
労働時間や休暇制度への不満
大企業だけに過剰な労働時間を強いられたり、有給が取得しにくいというマイナスな面もあります。
有給制度はあるのに、周りが休まないので休めない状況になっていたり、残業や休日出勤が当たり前という考えの会社もあるのです。
会社の歯車になってしまう
大企業に勤めていると、個人の声が上司や責任者に届きにくい場合があります。
自分なりの意見やアイデアを述べたところで、「社風に合わない」という理由で却下されることもあります。
個人が尊重されないと、「自分は単に会社の歯車なだけ」と仕事へのモチベーションも下がってしまうでしょう。
社風や企業文化に適うものでなければ、実現にこぎつけるのは難しいと考えた方が良いでしょう。
転職して他の大企業に移っても同じ?
大企業におけるメリットはそのままに、デメリットを解消するには他の大企業に転職するという方法があります。
しかし、企業を変われば状況も変わると考えるのはちょっと早いです。
それは、その企業の社風や方針が異なるからです。
デメリットと照らし合わせていくと…労働時間や休暇制度への不満という点は会社によって異なります。
積極的に有給消化を推奨している会社もありますし、残業ゼロを目指している会社もあります。
意見が通りにくく、会社の歯車になってしまう点についても新しい意見を取り入れようという会社があるのも事実です。
しかし、出世競争が激しい部分や人間関係に悩む部分は、社員の人数が多い大企業にとって避けることのできない部分になるので、解消は難しいでしょう。
大企業のメリットとデメリットを天秤にかけて、どこまでなら譲れるのかまたは、譲れない点は何なのかを明確にすることが大切です。
中小企業の実態とは?
大企業のメリット・デメリットを知った上で、気になるのが中小企業です。
中小企業にも良い面、悪い面があるのは事実なので、合わせて頭に入れておきましょう。
中小企業のメリット
技術やスキルを持っているのであれば、やりたい仕事に就けるというのが大きなメリットです。
社員の数が少ないので、自分の意見やアイデアも通りやすいですし、積極的に受け入れられます。
あなたが頑張った分だけ、会社の実績に繋がることも多く、出世しやすいのも嬉しい点です。
中小企業の方がやりがいを感じやすいのはそのためでしょう。
また大企業では一つのことを決めるのに、上司、そのまた上の上司、そのまた上の…と
決定するまでにいくつもの人の目を通り、許可をいただかないといけないのです。
途中で流れが滞れば、末端で待っているあなたは、結果が出るまで動くことができません。
それに比べて中小企業はすぐに結果がでます。
やりたい事がある時に、まだ情熱に燃えている時に取り組むことができるのでスピードも速いですし、勢いもあります。
社員が少ないことで人間関係が複雑になることもなく人間関係に悩む人が少ないのも良い点ですね。
中小企業のデメリット
中小企業は福利厚生面が、曖昧であったり、不足していることがあります。
ボーナスや退職金の制度がなかったり、残業してもほとんど残業代が出ないという事実もあります。
人と人の距離が近いので、筋を通して話を通すというよりも人情や仲が良いことによる助け合いという面で、話を都合のいいように運ばれてしまうこともあります。
また、中小企業は会社によって企業格差が大きいのも事実です。
会社ごとに環境が違うので、上場している大企業以上にバラエティに幅があるといえるでしょう。
上場企業であれば社内制度など一定水準はありますが、中小企業は基準がないためピンキリの差が激しいのです。
中小企業は経営が傾くとすぐに倒産してしまう恐れがあるので、将来性にも不安が多く、どこかで転職を考えている人が多いのです。
大企業との上手な付き合い方とは?
自分の意見やアイデアが通りやすく出世しやすいといわれる中小企業ですが、やはり将来的な事、長く働くことを考えると、大企業の方が安全な気がします。
では、大企業にいながら上手に付き合う方法を見ていきましょう。
大企業の場合、あなたが声を上げてもなかなか上の方に届かない可能性があります。
しかし、現状に不満があるのであれば、そのまま働き続けるのは不健康です。
ですから、早めに部署移動やチーム編成の希望などを出すようにしましょう。
どうせ取り合ってもらえない、と諦めるのではなく、積極的に意思を伝えるべきです。
部署を移動したり、関わるチーム編成が変わることで、仕事がやりやすくなることもありますし
やりがいを見つけるキッカケになるでしょう。
声を上げているのに、まったく取り合ってもらえない、音沙汰がないという場合は転職活動を始めるのも、ひとつの方法です。
その際には、あなたが会社に求めることを明確にして、譲れない条件を整理しなるべくブレない会社を選ぶことです。
将来性を考えるのであれば、今の会社が将来どうなっていくのか見つめてみましょう。
あなたがこの先もこの会社で働きたいのか、会社が存続していけるのかなど、シビアに考えます。
光が見えるのであれば、この会社で生き残る術を考えればよいのですが、先が真っ暗であれば、独立や起業など、別の道を考えるという方法もあります。
大企業を辞める前の準備とは?
大企業を辞める際には、何の準備もせずに辞めてはいけません。
大企業を辞める前に、必ず準備しておいた方が良いものをご紹介します。
ローンを組む・クレジットカードを作る
退職したり無職になると、ローンを組んだりクレジットカードを作りにくくなります。
社会的保障がなくなるので、審査に通らなくなってしまうのです。
ローンやクレジットカードは勤続年数や、年収をみて審査されています。
ですから、必要なローンやクレジットカードは大企業に勤めているうちに作っておくべきです。
その後に、大企業を辞める分には問題ありません。
特にゴールドカードは中小企業に再就職しても作るのが難しいカードです。
ゴールドカードは大企業に勤めている、信用が高いうちに作成しておくことが重要です。
退職後どのように生計を立てるのかを明確にする
大企業を辞めれば、当たり前ですが収入はなくなります。
その後の生計をどうやって立てていくのか、ここはとても重要な点です。
再就職するにも、納得のいく会社を見つけるなら、すぐに見つかるとは限りません。
ですから、大企業を辞める前に、どうやって生計を立てていくのか真剣に考えましょう。
失業保険を利用するなら、事前に手続きや仕組みを調べておいた方が良いですし、独立や起業をするにしても、しっかりと計画を立てておかないと、生活ができずに途方にくれてしまいます。
転職サイトに登録する
大企業を辞めた後は、独立・起業をするか、家業を継ぐのか、転職するかなどの選択肢があります。
転職を考えるのであれば、インターネットの転職サイトに登録しましょう。
転職サイトに登録して条件を入れておけば、条件に合った転職先が毎日のように
メールで送られてきます。
早めに登録することで、それだけ多くの会社の情報を得ることができるのです。
大企業を辞める前に登録しておいて、他の会社の情報を収集しておくことも大切です。
10年後、20年後の姿が今の上司
もし、今の会社の未来を知りたい、将来の自分を知りたいと思うのであれば、あなたの上司をよく観察してみましょう。
今の会社で働いて、上手く出世できたとすれば、その上司が将来のあなたの姿です。
あなたは将来の自分を鏡のように見ているとも言えます。
直属の上司から、他部署の上司まで、自分より階級が上の相手を冷静に観察してください。
年収や仕事内容、働き方はもちろんですが、家庭環境、公私の過ごし方にもヒントがあります。
あなたも出世すれば、上司と同じポジションについているはずです。
そんな、未来のあなたを表わしている上司を見た時に、あなたはワクワクしているでしょうか。
「あの人のようになりたい」「あんな風に生きてみたい」と希望を抱くことができるでしょうか。
ワクワクするのであれば、今の会社と上手に付き合って、出世を目指すべきです。
しかし「ああはなりたくない」「このままいても希望がない」とガッカリしてしまうのであれば、別の道を選ぶ方が幸せになれるでしょう。
別の道を選ぶのであれば、頃合いを見て…などと悠長に構えている暇はありません。
今すぐに動き出すべきです。
起業という道
私自身もサラリーマン時代は副業をして、起業の準備をしていました。
副業にも色々な方法がありますが、そのスキルを誰かに教えることができる仕事を副業として始めることをおすすめします。
私の場合はアフィリエイトでした。
PCひとつでどこでも仕事ができるという点と、顔出しをしなくてもいい点、物販のように在庫を抱える必要もなく、またクレジットカードの上限いっぱいまで商品を買ったり、出荷準備などの肉体労働がないという点に魅力を感じて始めました。
本当に軌道に乗り始めるまでは大変でしたが、一度波に乗ってしまえばあとは比較的に楽でした。
そこから、コンサルタント、そしてプロデューサーとステップアップをすることで、毎月安定して50万円、そして100万円を稼げるようになりました。
今は「コンセプトクリエイター」×「自動集客の仕組み化コンサルタント」として、起業・独立を考えているかたのサーポートを行っています。
これから副業を始めたいという方は、まずは自分にあった副業を見つけて実際に稼いでみるということから始めてみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
大企業を辞めたいという気持ちがよぎったら、まずは冷静に今の状況を見返してみましょう。
自分が何に対して不満に感じているのか、その解消は難しいのかを考えます。
中小企業に行くよりは、今のままの方が良い、と考える人もいますし
中小企業だからこそ、自分の力を発揮できると考える人もいるでしょう。
大企業を辞めるのであれば、事前準備をしっかりと行ってから辞めましょう。
辞めてから後悔するのでは、後の祭りです。
後悔のない道を選べる人になってくださいね。
