考えながら話をすることって難しい。
考えながら話せる人とはどんな違いがあるの?
人前でプレゼンや発表をしなければならない、講演をすることになったなど、こんな時あなたは考えながら話すことができますか。
決められたことをそのまま話すのであれば、誰にでもできることですが、考えながら話すとなると難易度が上がります。
そして実際に考えながら話せる人と話せない人がいるのも事実です。
考えながら話せない人にはどんな特徴があるのでしょうか。
ここでは考えながら話す人、話せない人のそれぞれの特徴を見ていきます。
その上で、考えながら話すためのコツをご紹介します。
Contents
考えながら話せない人の特徴とは?

考えながら話せないという人には、いくつかの特徴があります。
考えながら話すのが苦手というあなたにも、同じ共通点があるかもしれません。
人前に出ると緊張してしまう
人前で話すのに慣れていない、人前に出るだけで緊張してしまう、こういった人は考えながら話すことはできません。
目の前の人があなたに集中している、あなたを見ている、この状況だけで緊張してしまうので、話すだけで精一杯です。
中には筋書き通りに話すことも、しどろもどろになって話が止まってしまう人もいます。
人前に出ることに慣れていない人は、その状況に慣れるまでに時間がかかります。
早く終わらせたいと思っているので余裕がない
対人コミュニケーションが苦手な人は、人前で話す場合にも「早く終わらせたい」という気持ちが強いです。
ですから聞き手がどう受け取ろうと、どんな反応をしようと関係なく、とにかく筋書き通りのことを話します。
とりあえず自分の言いたいことを伝えようとしか考えていないので、話は一方通行になりますし、聞き手が理解しているかも分かりません。
人と話す、人に話すということが苦手な人は、その場から逃げたいという気持ちが強くなり、余裕がなくなります。
余裕がないのに考えながら話すことなんてできませんよね。
話す内容についての知識が少ない
話す内容に対して、ある程度は知っているが、それ以上の知識がない場合も考えながら話すことはできません。
これは圧倒的に知識が足りないといえます。
しっかりとリサーチして知識を蓄えておけば、話しながら「こういう方向性もある」「こんな見方もある」という風に、道筋をいくつか持つことができます。
また聞き手から質問をされた場合も、知識があれば答えられますし、質問が来た場合のことを考えて話を進めることができます。
知識が少ないと知っていることしか話せないので、考えながら話すに及ばないのです。
考えながら話すことが出来る人の特徴とは?
では、考えながら話すことができる人にはどんな特徴があるのでしょうか。
あなたが憧れる話し上手の先輩は、話す時にどんな様子なのか思い出してみましょう。
話しながら聞き手の反応を見ている
考えながら話すことができる人というのは、話しながら聞き手の反応をよく見ています。
資料やマニュアルに一点集中していては、自分が話す内容にしか集中ができず、それ以上を考えることはできません。
話しながら聞き手の顔を見たり、様子を伺うことで、自分の話が相手に伝わっているのかを意識しています。
反応が悪ければ話し方を変えた方がいい、もっと噛み砕いて話した方がいいなど、頭の中で考え始めます。
こういった考えが浮かぶのはやはり、聞き手の反応をよく見ているからです。
初めは勇気がいるかもしれませんが、聞き手を見るということは、聞き手1人1人に語りかけることにも繋がります。
頭の中で話す内容を順序立てて話している
考えながら話すことができる人は、資料やマニュアルを見なくても、話す内容が頭の中に入っています。
頭の中で話すべき内容を順序立ててあるので、ブレが生じません。
逆に言えば柔軟に対応できるということでもあり、聞き手の様子を見て話を中断させてみたり、順序を入れ替えたりすることも可能です。
話すことをすべて頭の中に入れるのは、相当なイメージトレーニングをしていなければ難しいです。
実際に話す相手に会う前に、何度も反復して、意見や質問などを想定し、更に他の仮設などの知識を入れながら、話す内容を頭の中にインプットしています。
自分だけが話すのではなく、聞き手に疑問を投げかける
考えながら話すことができる人というのは、話が一方通行になりません。
人に話をするというのは、自分ばかりが一方的に話をしても相手には伝わりません。
それでは自己満足で終わってしまいます。
考えながら話す人は自分が話すだけでなく、聞き手に疑問を投げかけたり、意見を求めたりします。
そういった時間を作ることで、自分自身に「考える時間」を与えているのです。
自分ばかりが話していれば、考える余裕が生まれないのは当たり前です。
しかし聞き手に考えさせる時間、聞き手に意見を言ってもらう時間があれば、その分頭の中で考える余裕が生まれるのです。
考えながら話す為のコツとは?

考えながら話せるようになるには、人前で話すこと、人に対して話すことに慣れることです。
普段からあまり人との関わりを持たない人が、いきなり話をしようとしても難しいでしょう。
話すことに慣れるという点を踏まえて、更に以下の点に気を付けるとコツが掴めるようになります。
話す内容をまとめるための「フォーマット」を作りましょう。
話す内容によって構成には変化がありますが、基本のフォーマットは大切です。
話す機会がある度に、一から作るのでは時間も作業も無駄が増えてしまいます。
決まったフォーマットがあれば、その流れが定着しやすいので、自然と流れを覚えることに繋がるでしょう。
次に、話す内容を文章で覚えるのではなく、「単語」でインプットすることです。
文章で覚えると回りくどい言い方になったり、伝わりにくい難しい文章になる可能性があります。
単語で覚えることで、言いたいことがはっきりしますし、更に簡単簡潔に話すように意識すれば、グッと伝わりやすい内容になるでしょう。
その単語はあくまでキーワードとして、文章は後から付け足すと考えれば良いです。
すると自然と頭は次に話すことを考えるようになります。
もちろん人に話をするのですから、話す内容をあなたが理解しておく必要があります。
「意味は分からないけれど、こう書いてあった」こんな曖昧な状態で話しても、相手には伝わりません。
話す内容についての知識をつけておけば、それだけ余裕が生まれますし、頭の中で考える余裕に繋がります。
どうしても人前では緊張してしまうのであれば、イメージトレーニングを繰り返すことです。
話すという動作は、慣れてしまえば誰でもできるようになります。
どんなに会話が苦手で人前に出たことがない人でも、何度も繰り返してイメトレをすることで、スラスラと話せるようになるのです。
人前に慣れるという意味でも、友達や家族の前で練習するのも良い方法です。
最後に、人に話をする時に「沈黙を恐れる人」は意外にも多いです。
話が途切れてしまった、その場は静まり返ってしまった、など、話している側にとっては気まずい雰囲気が流れるかもしれません。
しかし沈黙はあなたに考える時間を与え、聞き手にはここまでの話を整理する時間となります。
沈黙は良い意味で捉えましょう。
まとめ
いかがでしたか?
人前で話した経験がない人がいきなり、考えながら話そうとしても難しいです。
考えながら話すには、考えられるくらいの余裕が必要だからです。
この余裕を生み出すには…
- イメトレをして話すことに慣れる
- 話す内容についての知識を増やす
- 沈黙を恐れずに考える時間と捉える
考えながら話すためのコツは誰かに聞いたところで、なかなか習得できません。
実際に自分で試して、経験を積むことで余裕が生まれ、考えながら話せるようになるのです。
