心を掴む心理学

アンダーマイニング効果とは?心理学で使う具体例とは?

アンダーマイニング効果って何?

ご褒美や報酬で釣るのは逆効果?

 

アンダーマイニング効果という言葉をご存知でしょうか。

心理学の現場で使われる言葉なのですが、この仕組みを理解していないと、子供や部下のモチベーションを下げてしまう事があるようです。

また、せっかく好きなことを仕事にできたのに、途端にヤル気を失くしてしまう事もあるのだとか!

 

ここでは、アンダーマイニング効果の仕組みについて、具体例を挙げながら解説していきます。

理論が理解できれば、モチベーションをコントロール出来るようになりますよ

アンダーマイニング効果とは?

Original update by : 写真AC

 

アンダーマイニング効果とは、モチベーションが下がってしまう時に使われる心理学用語なのですが、最初に、モチベーションには「外発的動機付け」「内発的動機付け」の2つの種類があることについて説明したいと思います。

外発的動機付けとは?

物質的な報酬や評価を得るために頑張ろうとする意欲のことを指します。

「受動的な」動機づけとも呼ばれており、褒められたりご褒美をもらう事が目的となっています。

外発的動機づけの事例
● 欲し物を買ってもらうためにテスト勉強をする
● お小遣いをもらうために手伝いをする
● 怒られないために片づけをする
● 大企業に入るために有名大学を受験する
● 高い地位を得るために一生懸命働く

見返りを求めるモチベーションとも言えますね。

内発的動機付けとは?

本人の興味・関心からもたらされる動機づけのことを指しています。

楽しさ、充実感、知的好奇心、達成感、社会的貢献などがヤル気の源となっていて、「能動的な」動機づけとも呼ばれています。

内発的動機づけの事例
● 大好きなスポーツに熱中する
● 気が付いたら3時間以上ゲームに没頭していた
● 子供たちが転ばないように道路の雪かきをする

内発的動機付けは見返りを求めず、ただ単に好きだから、役に立てて嬉しいから行うという点で、外発的動機付けよりも良い結果をもたらすと言われています。

2つの動機づけの差を比較すると次の表のようになります。

 

  持続力 集中力 効率的
外発的動機づけ
内発的動機づけ

 

アンダーマイニング効果と外発的・内発的動機づけの関係

内発的動機づけによって行われる行為は、持続力、集中力、効率的という視点から見ても、見返りを求める外発的動機付けよりも優れています。

 

アンダーマイニング効果とは、その内発的動機づけによる行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行った結果、モチベーションが低くなる現象の事を指しています。

教育現場や臨床心理学の世界、スポーツ選手のメンタルケアなど、モチベーション管理が必要な現場では、特に注視されています。

アンダーマイニング効果の具体例とは?

ここでは、アンダーマイニング効果について、具体例をいくつか挙げていきましょう。

お小遣いをあげる

仕事から帰ってきたら、留守番をしていた子供が風呂掃除をしておいてくれました。

疲れ切っていたあなたは感激して、子供にご褒美としてお小遣いをあげました。

次の日も子供は風呂掃除をしてあなたの帰りを待っていました。

あなたはとても喜びましたが、毎日お小遣いをあげるのは教育上良くないのでは?と考え、その日はお小遣いをあげませんでした。

翌日から子供はお風呂掃除をしなくなりました。

一番初めは単純に、「お母さんを喜ばせたい」「お母さんの役に立ちたい」という内発的動機づけによって風呂掃除をしたのですが、思いがけず報酬をもらってしまいました。

内発的動機づけが外発的動機づけに変わった瞬間です。

次の日は、「またお小遣いが貰えるかも」という、完全に外発的動機づけによって風呂掃除を行いますが、期待外れに終わります。

そうなると外発的動機付けも無くなり、ヤル気自体が失われてしまうのです。

 

  • テストで良い点が取れたらゲームを買ってあげる
  • お手伝いをしてくれたら小遣いをアップしてあげる

 

子供のモチベーションを上げるために、上記のような餌で釣ることは、よく見聞きすることです。

しかしこのような外発的動機付けのせいで、もともと備わっていた内発的動機づけが失われてしまうのは非常にもったいないことです。

 

これは子育てだけでなく、部下の教育にも共通して言えることです。

もっとも“仕事”の場合は、必ず報酬が伴うのでより注意が必要となります。

部下の仕事を評価しそれを給料に反映させることは大事なことですが、金銭だけではモチベーションは持続しません

内発的動機づけにあたる「やり甲斐」「社会的貢献」をどれだけ感じさせることが出来るのかが、ポイントとなります。

好きなことを仕事にしたら嫌いになった

アンダーマイニング効果は、子育てや部下への指導の際だけに注意すればよいのではありません。

自分自身にも降りかかることがあるのです。

Aさんは子供のころから絵を描くことが大好きで、念願かなってイラストレーターになることが出来ました。

しかし仕事ですから、今までのように「自分の描きたいものを好き勝手に描く」なんてことは許されません。

クライアントの意向や〆切りに追われるようになり、徐々に苦痛になっていきました。

また、学生時代の友人と比べて報酬が少ない事も気になるようになり、普通に就職して絵は趣味で続けた方が良かったかもしれない、と後悔しています。

「好きなことを仕事にするな」という言葉がありますが、どんなに好きな趣味や遊びでも、報酬や義務が伴う仕事になった途端に、楽しくないものになってしまうことは、よく聞く話です。

 

仕事にする=報酬が発生する、ということになるので、“内発的動機づけ”だけで行っていた行為に、“外発的動機づけ”が加わる事になります。

そこでモチベーションを失わない為には、かなり強い内発的動機づけが必要となってきます。

 

もちろん、「好きなことを仕事に出来たから、毎日が幸せ!」という人もいます。

そのような人は、もともとの内発的動機づけが非常に強かった人達なのでしょう。

 

しかし、「仕事にした途端、興味を失った」「あんなに楽しかったのに、仕事にしたら苦痛」と言って、結局は仕事を辞めてしまう人がたくさんいるのも事実です。

 

好きなことや遊びを仕事にしている人を見るととても羨ましく思いますが、自分もそうなりたい!と思うのなら、細心の注意を払う必要があります

 

どんなに報酬が低くても、生活が苦しくても、人間関係が悪くても、自分の思い通りに進められなくても、その仕事を続けられるかどうか?

何度も自問自答し、それでも続ける自信があれば、ぜひ頑張ってみて下さい。

まとめ

アンダーマイニング効果とは、内発的動機づけによる行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行った結果、モチベーションが低くなる現象の事を言います

内発的動機づけは外発的動機付けよりも、持続力や集中力において優れています

ですから、安易に報酬を与えてもともとあったヤル気まで失ってしまわないよう、注意を払う必要があります。

 

アンダーマイニング効果は、子育て部下の指導の際に留意すべきと言われますが、好きなことを仕事にした時にも起こることがあります。

仕事にすることで報酬や義務が発生するため、かなり強い内発的動機づけを持っていないと、仕事にした途端、興味を失ったり苦痛を伴ったりすることがあるのです。

 

好きなことを仕事にする時には、アンダーマイニング効果を思い出し、どんなに辛い状況になっても続けられるのか自問自答してみて下さい。


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